とんと昔のお話だよ。

世の中はどこを見ても横暴な人間ばかり。
怒った神様は人間たちを懲らしめようとしたんだ。
それを聞いた仏様が、まだ良い人間がいるかもしれないと助言した。
神様は仏様を地上に送り、救うべき人間を探させることにしたよ。

仏様はボロボロで汚い身なりをしたおじいちゃんになった。
街行く人に食べ物を分けてくださいとお願いしたんだけれど
バカにされ、無視をされるどころか
ついに街から追い出されてしまったんだ。

住むところもなく食べるものもなく
ついに病気になってしまった仏様。
それを肩を寄せ合い必死で生きている
男の子と女の子の孤児が見つけたんだ。
二人はなけなしの食べ物を分け与え
お風呂にいれてあげた。

数日後、仏様はおじいちゃんから元の姿にもどって二人にいった。
「神様がお怒りになり地上は洪水にのまれて
 すべての生き物が死んでしまう。
 私の歯を植えれば二人が入れるくらいのカボチャになる。
 そこに入り洪水をしのぎなさい。
 ただしカボチャのことも洪水のことも誰にも話してはいけないよ。」
仏様はまた天へ帰っていったよ。

二人は一生懸命カボチャを育てたよ。
二人が入れるくらいの大きさになるころ
ついに洪水がおきてしまった。
二人はカボチャの中でためておいた食料をたべ
なんと3年間その中で暮らしたんだ。

そして洪水がひき二人が外に出ると丘の上。
植物も動物もすべていなくなってしまいました。
途方にくれていると仏様が現れてこういった。
「乗っていたカボチャのタネをこの丘にまきなさい。
 そしてここで生活をして幸せにおなりなさい。」

カボチャの種を植えると
再び動物も植物も、もちろん人間も生まれました。
二人はその丘の上で幸せに暮らしたそうです。



だって。
いいはなしだったね。
旧約聖書のノアの箱舟みたいな話だったね。
この丘のあったところ、
近未来ではベトナムという国になっているみたいだよ。
ちなみに明日は「冬至」っていう日で
カボチャをたべ、ゆず湯にはいって健康を祈るみたい。
カボチャは夏の野菜なんだけれど
常温でも平気で長持ちする野菜だし
栄養満点だったから昔の人は大切に冬食べていたみたい。
その名残なのかもね。

コメント

nophoto
シフォンケーキ
2009年12月21日19:21

いい話ですね。感動しました。

nophoto
いつもの名無し
2009年12月22日1:43

地域の伝承や昔語りを探せばこういった話もっと見つかるかもしれないですね。

そしてコレは明日のハルごはんの前振りですね!!

ファンネル9
2009年12月22日12:55

おぉ冬至か・・・ゆず湯・・温泉の元でいいかなぁ~^^;昔ね1度ポンズ用に買ったので贅沢に大量のゆず入れて入ったら肌が荒れた@@;
皮膚科の先生曰くゆずが多すぎたようだとwwゆずは香りを楽しむ程度が良かったそうですwww
かぼちゃ・・・かぼちゃ・・・ドテカボチャ。惣菜のかぼちゃ買ってくるしかないなww

ファンネル2
2010年1月3日16:18

>シフォンケーキさん
ベトナムでどこまでメジャーなお話かはわかりませんが
一国ができるお話って結構面白いですよね。

>いつもの名無しさん
ちょいとわけあってハルごはんストップ中です;
数日中にはまとめてアップしたいと思ってます。

>9ごうたん
ゆず湯は1個か2個くらいで十分だねー、生って結構香りするもんね。

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